診療所の理念・特長
「病気にならない,早く見つける,悪くさせない」精神の基,総合内科,糖尿病内科,腎臓内科診療を行います.
御病気の影響で通院困難となり在宅診療へ移行した場合も,訪問により途切れのない専門診療をお届けします.
病診・診診・医療介護連携などの充実により,療養環境の変化へ柔軟に対応し,安心を提供致します.
腎臓病と闘っている方のたくましさを幼少時から身近に感じ,病気と向き合いたい思いから医師を目指しました.医師になり,腎臓病と糖尿病の専門性を共に習得できる大阪市立大学医学部附属病院第2内科で研修を開始し,研修終了後大学院にて腎線維化メカニズムや血管石灰化の研究を行い,博士号を取得させて頂きました.
大学医学部附属病院や総合病院,救急病院などで,総合内科・糖尿病内科・腎臓内科・血液浄化に関連する急性期・慢性期疾患を,入院・外来診療において非常に数多く経験させていただきました.
病気には治るものだけでなく,治らずに一生付き合わなくてはならない病気も数多くあり,それらは非常に永い治療期間を要します.慢性期疾患をお持ちの患者様を拝見させていただくなかで,その疾患の管理を良くするためには,「病気」だけでなく「人」を診ることがどれだけ重要で難しいことなのかと痛感致しました.
総合内科,糖尿病・腎臓病の専門診療,そして在宅診療を通じ,「病気にならない,早く見つける,悪くさせない」精神を基に,病院勤務時代では出来なかった医療を,そして診療所においても出来うる専門診療の提供を,通院可能な患者様だけでなく,通院困難な患者様方へもお届け致します.ご満足頂けるよう日々精進して参りますので,何卒宜しくお願い申し上げます.
内科診療
地域におけるかかりつけ医である総合内科医として,ワクチン接種による予防医学,健康診断による疾病の早期発見,感冒・呼吸器症状・胃腸症状などの一般内科診療,高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病診療を行います.
専門診療
ひろわたり診療所の得意とする専門分野は糖尿病と腎臓病です.
糖尿病およびその予備軍の方は増加しており,国民の4人に1人が該当するといわれております.糖尿病を中心とした生活習慣病の管理は,脳卒中,虚血性心疾患,末梢動脈疾患などの心血管系疾患の発症予防に重要です.糖尿病特有の合併症である神経障害,網膜症,腎症の発症・進行予防には糖尿病管理が非常に重要です.尿蛋白陽性や血清クレアチニン上昇などで知られる腎臓病も生活習慣病同様,動脈硬化性疾患を併発しますが,腎臓病が悪化進行すると透析・移植などの腎代替療法が必要となります.
糖尿病患者数の増加や,高齢化の影響もあり,腎機能障害を有する方も増え,8人に1人は慢性腎臓病を有しているとされております.糖尿病,腎臓病などの慢性疾患は,発症予防,早期発見,進展抑制がとても大切です.
重症化予防を目標として,病初期から合併症が進行した腎不全期と病期を通じて,一人一人に適し,それぞれの病期にあった治療法を患者様ご家族様と相談し診療を進めていきます.当診療所では糖尿病や腎臓病の加療を病初期から行い,合併症進行抑制に励んでおりますが,末期腎不全状態となられる患者様もおられます.その方々に,腎代替療法である血液透析,腹膜透析,移植(生体・献腎)のそれぞれの特性を提示し,その患者様に適した加療を,適した時期に移行できるよう心がけております.診療だけでなく,病気に関する理解,知識を深めるために,糖尿病教室や腎臓病教室などの啓蒙活動も行います.
在宅診療
御病気の影響で通院が困難な患者様は,ご自宅やご施設へ訪問いたします.医療機関へ通院困難となった場合においても,専門的加療の継続が必要となることもあります.内科的全身管理に加え,糖尿病・腎臓病の専門的管理を,ご自宅ご施設で継続していきます.
医療連携
病診連携,診診連携を充実させることにより,専門領域以外の分野をサポートします.また急性合併症併発時,糖尿病評価や腎生検などを含めたさらなる専門的精査加療や,高度先進医療が必要となった場合,腎臓病が進行し腎代替療法(透析・移植)が必要となった場合等には,患者様の病態とご希望を総合的に判断し,適切な医療機関へご紹介いたします.
急性期・亜急性期・慢性期と病状の経過により,急性期病院・亜急性期病院・慢性期病院・施設・ご自宅と療養する場が変化していきます.当診療所では病院・他の診療所・ケアプランセンター・訪問看護ステーション等と連携し,患者様ご家族様が安心して継続療養できるように努めます.